rss

    news

  • editor's talk

黒田武志「言語の音楽/文字のオルゴール」

終了いたしました。皆様のご来場ありがとうございました。


まるで、雨の描く波紋のように、広がっては消えていく文字の映像。
まるで、水滴の奏でるユニゾンように、空気をゆらしては消えていく音楽。

2012年11月9日[金]〜11月26日[月]
■月~金/13:00~20:00 土日祝/12:00~19:00
■水曜日休館(会期中、臨時休館を頂く場合もございます)
■入場料:500円(開催中の展覧会全て共通)
■展覧会 会場:parabolica-bis[パラボリカ・ビス]
■東京都台東区柳橋2-18-11 ■TEL: 03-5835-1180 map

★同時開催
Box Art EXHIBITION 「箱の中の詩学」
黒田 武志 /川島 朗/中川 ユウヰチ/マンタム/菊地 拓史
詳細はこちら

よしえだ製作所「色々々(イロイロイロ)-青白緑-」
詳細はこちら



キー操作一つで誰にでも簡単にオルゴールのような音楽とタイポグラフィーな映像を作り出すことができるインタラクティブなメディアアート作品。黒田武志が共同制作にinter-の清水良介を迎え、言語の中に隠された音楽を探し出す試み。今回は小説「ユリシーズ」に隠された音を拾い出します。

鑑賞者が自由にキーを押すことによってスクリーンにラインが表れ、文字をスキャンしていきます。A~Gの文字がドレミの音階と対応し音を奏でながらその文字が広がっていきます。キーを押すタイミングでリズムが決まり、連続して押すと波紋のような映像になります。

その音と映像は「雨のオルゴール」とでも形容できる仕上がりで、
一度限りの現象をその空間に創り出します。


source:「ゴーマン=ギルバート計画表」
Planning &Visual Construction: 黒田武志(sandscape)
Interactiton Design: 清水良介(inter-)



黒田武志 Kuroda Takeshi
造形作家・デザイナー。sandscape主宰。1962年岡山県出身。1985年より大阪を中心にインスタレーション、オブジェ等の作品を発表。桐野夏生・島田荘司など小説の表紙に作品が使用されるほか2001年美術館巡回展『BoxArt—箱の中の秘められた宝物たち—』では世界のBOXARTアーティスト32人の中に選ばれる。また、グラフィックデザイナーとしても活動。演劇との接点も多く、数々の劇団のフライヤーやパンフレットを手掛けている。HEP HALLプロデュースでは舞台美術から衣裳・小道具・宣伝美術まで、全体の世界観をまとめるアートディレクションを担当。2004年「維新派」の野外公演『キートン』以降『ナツノトビラ』、『nostalgia』、2010年犬島公演『台湾の灰色の牛が背のびをしたとき』(瀬戸内国際芸術祭参加作品)では舞台美術を担当した。2008年2月の大規模個展『百年後の博物館』(大阪HEP HALL)ではファッションビルの最上階に廃小学校を出現させ、2010年には日本に現存する最古の酒蔵、兵庫県伊丹市みやのまえ文化の郷で作品展『ナマエのないカタチ』を開催するなど独自の表現活動を続けている。2011年映像・音楽・インスタレーションのユニットによる「プロジェクト・ノオトオン」を始動。オブジェ作品集に『ON THE PAPER』『不純物100%』がある。
official website : sandscape.biz