井上弘久 朗読演劇『変身』
Yaso Kafka project
カフカを読む、カフカを謡う、カフカを想うカフカ トリビュートPart4
朗読演劇『変身』
4月3日[金]●開演20:00
4月4日[土]●開演15:00/19:00
4月5日[日]●開演16:30
朗読演劇●井上弘久
音楽●吉田水子(コントラバス奏者)
照明●岡野昌代
ドラマトゥルク●山田真実
企画●今野裕一+金宗代
料金●前売り予約 2500円/当日3000円
●お得な「いいね!割」あります
前売チケットを購入・予約に限り、
[井上弘久 公式Facebook]に「いいね!」してくれた方は500円割引になります!
※当日受付時に「いいね!」したことが分かる画面の提示をお願いいたします。
□各日開演時間の30分前からご入場いただけます。
□イベントの料金には展覧会入場料が含まれます。
□4月4日は幕間トークショウ開催予定。詳細はホームページにて更新いたします。
■会場:parabolica-bis[パラボリカ・ビス]
■東京都台東区柳橋2-18-11 ■TEL: 03-5835-1180 map
★イベントのご予約
お電話:03-5835-1180(パラボリカ・ビス)
OnlineShop:こちらから>>
冒頭から最後の一行まで、地の文も会話もすべてセリフと化してしまう、
熱量のいるこのパフォーマンスは、朗読演劇という分野の正統なはじまりとなるだろう。
この成功は作者の生の経験を引きうけられる、若さを通りこした役者だからこそだが。
——青野聰(小説家)
舞台人は、役者にしてもダンサーにしても饒舌な身体を持っている。
もちろん役者は舌自体が饒舌な場合が多い。
井上弘久がかつて所属した転形劇場はその俳優の饒舌さをストイックに押さえた。
それでも役者たちは無言のまま饒舌に演じていた。その葛藤が面白かった。
転形劇場と太田省吾には縁があっていろいろな形で関係したが、
その時に井上弘久は居なかった。
だから、ブコウスキーの朗読でしか役者・井上弘久を知らない。
朗読を見て、ブコウスキーを初見で読んで泣いたと聞いて、
カフカの『変身』を朗読してもらいたいと強く願った。
井上弘久はおそらく饒舌な役者ではないだろう。
役者の饒舌というのは、板の上に自分が居る/あるということを根底において成立している。
井上弘久は役者としての存在感以上に、ここまでの生き様を感じさせる人間としての存在感をもっている。ブコウスキーもそうやって文学をした。
井上もそうやって舞台の上に立ってきたのだろう。泣くときはまず男として、人間として泣く、演じるのはそれからだ。
カフカの『変身』は饒舌な身体によって演じられ続けた。
その結果、カフカからだいぶ遠いところにいってしまった。
今、カフカに立ち返り、隠されてしまった『変身』の魅力を新たに取り戻すことができるのは、井上弘久のような生き様に根ざした身体だろう。
——今野裕一(夜想編集長)
プロフィール
井上弘久[ いのうえ・ひろひさ ]
朗読演劇家、俳優、演出家。1952年 東京生まれ。
1979ー88年 太田省吾主宰の転形劇場に所属。
「水の駅」「小町風伝」「→(やじるし)」など出演。
1990ー11年 演劇集団Uフィールドを主宰。「孤独な老婦人に気をつけて」(マティ・ヴィスニユック)、「女中たち」(ジャン・ジュネ)、「太田省吾の世界」など演出。
2014年 チャールズ・ブコウスキー没後20年連続企画 朗読演劇『町いちばんの美女』。
金子雄生、中原昌也、大谷能生、齋藤ネコらと共演。
●同日開催 トークショウ/「カフカ」スペシャル
千野帽子&米光一成
幻想文學セラピスト◆第三夜
「カフカと変身と3つの扉」
●4月5日[日]●開演19:00
料金●前売・予約1500円/当日2000円
★OnlineShopでのご予約はこちらから>>
カフカを読む、カフカを謡う、カフカを想うカフカ トリビュートPart4
2015年3月7日[土]~5月11日[月]
■月~金/13:00~20:00 土日祝/12:00~19:00
(イベントの際は異なる場合もございます。予めご了承ください。)
■入場料:500円(開催中の展覧会共通)
■展覧会 会場:parabolica-bis[パラボリカ・ビス]
■東京都台東区柳橋2-18-11 ■TEL: 03-5835-1180 map
同時期開催
3月7日~「シュヴァンクマイエル映画祭2015」記念展