「G線上のアリス」渡邊加奈子+コイケジュンコ
終了いたしました。
皆さまのご来場、誠にありがとうございました。
2016年5月14日[土]~6月6日[月]
左:渡邊 加奈子「Road」水性木版画
右:コイケジュンコ「キノコの内のアリス-あたしver」水性木版画
渡邊加奈子とコイケジュンコ、作風と肌理が異なる二人の不可思議なそれでいて美しいコラボレーション作も登場。
あれからずっと線のことを気にしている。発掘されたばかりの藤牧義夫。
「月」という作品を買った。赤光はちょっと買えなかった。ベニヤ板にささくれが立つように彫った月は、割れた窓ガラスを通して見た月だということだった。その線、一本一本に時代と藤牧の生が読み取れる。描かない線。
描かない線に、再び心を惹かれたのは最近のことだ。線は滲んでいてなお面を希求している。描かないというのはもしかしたら文学的な見方で、あっていないかもしれない。渡邊加奈子は、人と異なる「線」の美学をもっている。エッジが立っていながら存在に耽っているような。
(今野裕一)
「G線上のアリス」渡邊加奈子+コイケジュンコ
2016年5月14日[土]~6月6日[月] ★レセプション 5月14日[土] 19:00〜
■月~金/13:00~20:00 土日祝/12:00~19:00
■入場料:500円(開催中の展覧会共通)
■会場:parabolica-bis(パラボリカ・ビス)
住所:東京都台東区柳橋2-18-11 map
電話:03-5835-1180
アクセス:
「浅草橋」駅JR東口・徒歩6分/都営浅草線A6出口・徒歩4分
駅から:江戸通りを浅草方面に進み境耘閣の角を右折。2本目の道を左、1本目の道を右に入る。
プロフィール
渡邊加奈子●Kanako Watanabe
2004年、多摩美術大学大学院美術研究科 絵画専攻版画研究領域 修了。
木版画を制作。
主な受賞歴に、2013年 第8回飛驒高山現代木版画ビエンナーレ 大賞(‘09 優秀賞)。
2014年国際木版画展2014優秀賞。2015年東京国際ミニプリントトリエンナーレ 審査員賞、版画フォーラム2015和紙の里ちちぶ展 教育長賞。などがある。
コイケジュンコ●Junko Koike
1974年生まれ。女子美術大学出身。
代表的な作品に、ティッシュのみで作られたドレス「100%カシミ屋」、月刊漫画雑誌一冊丸ごと使用した「妄想ドレス」などがある。
その他、印刷物好きが高じて、じじばばをモチーフにした木版画なども制作・発表している。
2016年2月、自身の作品である「となりのカフカくん」となり、処刑機械へと入るパフォーマンスを行った。
[同時期開催]
・吉村眸個展/芽吹く森の物語 2016年5月14日[土]〜6月6日[月]→会期を延長しました!
・「乱歩頌」展 2016年5月13日[金]~5月30日[月]
[イベント]
・米澤一平/屋根裏の散歩者 2016年5月29日[日]