カフカ・カフカ・カフカ
井上弘久。朗読劇『変身』
4月3日[金]●開演20:00 4月4日[土]●開演15:00/19:00 4月5日[日]●開演16:30
雑誌を組んで、カフカをモチーフにした作家たちと交流して、カフカの、自虐の入ったユーモアと、エロスを楽しめるようになった。
管啓次郎さんは『本は読めないものだから心配するな』という名タイトルの本を著しているけれど、それをもじって、カフカは分からないものだから心配するなと言ってみたい。でもこつは「分かる」という作業をしない、そこに書かれたものを受け入れることだ、その果てに笑っちゃうよねというカフカ独特の感覚が訪れる。
『変身』は、虫になったことがすべてだよね。という人がいる。確かに
ある朝、不安な夢から目を覚ますと、グレゴール・ザムザは、自分がベッドのなかで馬鹿でかい虫に変わっているのに気がついた。
という出だしは、すばらしく文学している。
4月5日 井上弘久さんの『変身』朗読の後に、
千野帽子&米光一成スペシャルトークショウ
「幻想文學セラピスト」◆第三夜◆ カフカと変身と3つの扉 ●4月5日[日] open18:30/start 19:00
が、あるが、これは「ある朝起きたら………」縛りの文学、しかも幻想文学についての、お話だ。
update2015/03/30