夜想#バンパイア
ドラキュラの世紀末 yasoヴァンパイア
『ドラキュラの世紀末―ヴィクトリア朝外国恐怖症の文化研究』 丹治愛
☆☆☆☆☆
お会いしたら非常にシャイな教授で
人前で話すの好きじゃないんですよね、インタビューもちょっと
と、おっしゃる。
『吸血鬼幻想』種村季弘が
ぼくたちの吸血鬼のバイブルだった。
今も、そうかもしれない。
この本で夜想は育ってきた。
しかし今では資料が抱負になり
丹治愛は新たに公開されたストーカーについて資料をふんだんに使いながら
さらにビクトリア朝の社会、経済、文化背景を研究して織り込んでいる。
非常に面白いし研究方法としても
注目すべきだ。
update2007/12/26
夜想#バンパイア
森村泰昌 荒ぶる神々の黄昏
森村泰昌さんの
『なにものかへのレクイエム・其の弐』
毛沢東、ゲバラ、アインシュタイン、トロツキー、レーニン、ヒットラー。
荒ぶる世紀の、荒ぶる男たち。益荒男ぶりがとても良い。
モノクロの一発撮りの作品だ。毛沢東だけ、コンピュータ合成。毛沢東らしく。
パフォーマンス性を背後に秘めた作品は
森村泰昌の原点を感じさせ
改めて作品を作り続ける意志を感じる。
レーニンには
少なからず
かかわりがあって
それで
夜想のヴァンパイアにも
ヴァンパイア=森村泰昌=レーニンが
登場している。
モノクロのザクッとした感じが
21世紀から
時代を見ている森村さんの正直な感覚が出ていて
所有したいくらいの気持ちになる
update2007/12/26
夜想#バンパイア
月夜の出来事(1987)
yaso・ヴァンパイア・映画追加リスト ☆☆☆☆
夜の、月のでているシーンが美しい。
一方、陽の光を浴びてよろよろと身体からスモークを撒き散らす昼の耽美も備えている。
ジャン・ジャック・ベネックスの『溝の中の月』と同じで
耽美で拘りが満載の映画だが
興行的には今、一つだったようだ。
吸血鬼を西部劇でという設定を聞くだけで見たくなくなるが
これがなかなか。
馬の足のアップが
耽美であるというのは
ちょっと他では見られない。
女流監督とは思えない骨太さもある。
update2007/12/25
夜想#バンパイア
ドラキュラ ストーカー ☆☆☆☆☆
新妻 昭彦の翻訳と丹治 愛の解説。
これまでの平井訳は抄訳だったため
完訳がどうしても必要という熱意によって刊行。
出版社もよくぞ。
ゆっくりと読み解きたいのは
丹治愛の解説。
時代背景、小説の背景…
ストーカーのドラキュラが成立した背景が
網羅されている。
update2007/12/24
夜想#バンパイア
ヴァンパイア文学800・アート
吸血鬼/ヴァンパイア文学800・アートの
選考会。表彰式が行われた。たくさんの応募、ありがとうございました。
東雅夫さんと菊地秀行さんがいらして大盛り上がり。いきなりヴァンパイアズ・トークの炸裂になりそうになったが30分ほどで選考会へ…。
800字の中に
幻想が織り込めるとは…。
吸血鬼というモチーフも
使いながら。
朗読された800字の文学は
また別の声をもっていた。
いろいろ考えさせられることが多かった。
何より
作ることのために作られた
純粋な感覚があって
ほんとうに
掌の上で
輝くような魂に感じられた。
update2007/12/22
夜想#バンパイア
開場
yasoのギャラリーに
ヴァンパイアの作品が勢ぞろいした
再び
yasoの季節がはじまる
update2007/12/14
夜想#バンパイア
プラトーン
『シャドー・オブ・ヴァンパイア』の
シュレック役を演じたデフォー。
思いだして
『プラトーン』を見直した。
デフォーの演技はやっぱり凄いなと思う。
感動もする映画だ。
でも
忘れてはいけないのは
可愛そうな差別されるアメリカ兵
を描いているということで
決して
侵略されたベトナム兵の
視線から描かれたものではない。
ということだ。
update2007/12/13