column
獣の匂い
驟雨が
浅草を襲った夜に
裏道を歩いていると
雨に打たれて
瘴気が立ち上る
そこにかなりはっきりと獣の匂いがする
猫だったり
犬だったり
もちろん路上で生活する人の匂いもする
update2005/09/11
column
田中泯
たそがれ清兵衛が
刺客として屋敷に足を踏み入れた瞬間から
映画の様相は一変する
それは
大袈裟な言い方をすれば
田中泯のもっている前衛性が
起こした事件なのだと思う
踊り手の肉体が画面の雰囲気を変えている
娘の骨をぼりぼり食べながら
命のやり取りの話をする…
最期に死ぬときに
田中泯の手から
骨壺が落ちていくが
それはまさに舞踏としての仕草だ
この撮影をしている日
ボクは京大西部講堂で
田中泯を待っていた
もし撮影で余力が残っていたら
踊りにいく
そう田中泯は言ってくれた
しかし
田中泯は現れず
代わりに
たそがれ清兵衛
の映画に強烈な踊る田中泯が記録された
update2005/09/01
column
伏見稲荷
伏見稲荷は
人を呪っても良いという神社
もちろんボクは人を呪うことはないが
それを許し
そして呪う人が絶えない神社の
パワーに
人が曳かれる気持ちは良く分かる
誰もいない境内で
呪わずに
闇の力を曳きだすことができたらと……
思いながら
歩いていた
update2005/01/01
column
H.R.カオス 白夜
ニジンスキーに対して
ストラビンスキーがかいた春の祭典
今でこそ誰でも踊るが
あの破調のリズムを
どうやって踊ったのか
その感覚のプロセスを感じる方法があったらなぁと
つくづく思う
白河直子は
破調のリズムの中で
破調のリズムを越える逸脱を見せながら
ふっとロマンティークに
そのリズムを身体のなかに
しまい込んで踊ったりする
その切り替えによって
ニジンスキーの再来という
アプローズを受けていると
思う
いまその振りの一つに
大きな表現力をもった
白河直子は
見るべきコンテンポラリーの
ダンサーである
update2004/10/22
column
雨で新幹線に
とじこめられた(>_<)
戻り便で京都に
八坂神社を
雨が叩いている
update2004/10/20
column
白夜
H.R.カオスの「白夜」
耽美に充ちた素晴らしい作品
楽屋をたずねたら
どこに消えてたの
と聞かれた。
瞑府と答えようとしたが
思いとどまって
月蝕領と答えた。
月蝕領は
もちろん行っていたところ
ではなく
これから行くところ
ではあるけれど。
update2004/10/17
column
雨が
雨が
hp改造計画
を岡野さんに相談
事務所は天王洲
帰りに雨が ほつり と
歌舞伎はともだちの
セミナーの頃に
通っていた天王洲アイルだが
また建物がたって
風景が変わった
未来空間がどこか古びている
update2004/10/14