2005/03/05
標本室
ハンギングされている
人形たちは
意外にも騒めかない
ピアノの上の
ヴィオロン少年が
恨めしそうな目をしながら
その実
嬉しそうにしているのが
印象的だ。
2005/03/04
毒姫 三原ミツカズ
身体に
ポイズンを仕込まれた
毒姫が
頬を寄せてきたとき
その素姓を
知っていても
私は誘いに
のるだろう。
いや知っていたら
なおさらだろう。
動き始めた
流れにまかせて
ボクはフールである
計算も企みもないただの愚者として
流れていく
2005/03/03
人形の
形の表情が
生き生きしている。
会場で
それを感じられるように
展示しよう。
標本室のイメージは
アミカにあわせて変化させた
2005/03/02
アミカ
アミカで
人形のセッティングが
はじまった
一ヶ月近く
毎日、眺めていた人形の表情が
異って見える
不思議な体験だ
表情を見ながら
インスタレーションを決めていく
アミカでは
表情の絡みがテーマになりそうだ
コメント(1)
日暮里の展覧会は意外なほど明るかったので、名古屋ではどのような見せ方をしていただけるか楽しみです。
Hiroaki Kosaka : 2005年03月03日 13:30
2005/03/01
終了
三浦さんの展覧会が終了
最後に
ナイーブで輸送できない人形を
手でもって移動
車の座席に置いた
標本箱の硝子に
千駄木の風景が映っている
今回も多くの若い人たちに
助けられて
展覧会は成功した
ありがとう
2005/02/28
何かが変わる
今日は三浦悦子展の最終日
昨日にまして多くの人が見に来てくれた
その人たちの顔は
ボクにとって
初めての人たち
のイメージ
何かが変わっていく感じがする
とても良い感じで……
新しい人たちとの出会い
新しいものたちとの出会い
2005/02/27
三浦悦子展
硝子に閉じこめられた
人形の姿
三浦悦子展は大盛況のうちに
幕を閉じようとしている
昨日85人
今日はもっと多いお客さんが
訪れてくれている
感謝
もちろん
展覧会を設営・運営してくれた若いスタッフたち
そして
ヒグレのオーナー小沢さんにも
感謝
力が結集すると
信じられないレベルにまで
ラウンドはあがる
2005/02/25
夜想庵
夜の谷中で夜想庵を見つけた。
ノクターンからの命名とのこと
夜にだけ存在したいと……
夜想の復刊も知っている人だけの
夜の幻
それもまた酔狂
蝋燭アーティストの作品が
カウンターの上で
揺らいでいる
コメント(1)
こんにちは。その「夜想庵」、3〜4年前に開店した時に一度行った事があります。インテリア・デザインとかをやってる人の店だったと思いますが。今野さんの「夜想」とはちょっと違う‥‥。
「HIGURE」、明日か明後日に行かせていただきます。
crosstalk : 2005年02月25日 11:49
2005/02/24
箱
海外のお土産に
箱をもらった
中国のものらしい……
最近、箱が気になって気になって
しかたがなかった
これも符牒というものなのだろう
2005/02/23
夕焼けだんだん+富士見坂
谷中には
階段や坂が多い
展覧会場のHIGUREは
三角地帯の底にあるので
どこからか坂を下るなり
階段を降りるなり
蛇道を抜けるなりしないと
たどり着かない
夕陽が見える頃に
会場に行くボクは
やっぱり夜想型の人間なんだろうか
2005/02/23
可愛いⅡ
恋月姫さんの人形の
瞑目の子たちは特異な人気がある
瞑り目の人形を目指して
会場に訪れる人は多い
しかしその最中に
ふっとロリータの
可愛い人形に
心を魅かれてしまう人がいる
選んで連れてかえるのは「可愛い」
ある意味分かる気がする
不思議な現象ではあるが
2005/02/21
小笠原伯爵邸
お屋敷で展覧会をしたくて
いろいろ探している
ギャラリーがあると聞いて
小笠原伯爵邸に
来てみたが、
ギャラリーは今はレストランに組み込まれている。
貸していないとのこと、残念。
建物には
人の貌や
時代の陰が映されて
残っていることがある
それは記憶であり
何かの記録ではあるのだが
未来へと何かを運んでいるものである
奇麗に改造されてしまうと
今のひとの欲望が映される
2005/02/20
可愛い
縫い合わされ傷を抱いているように見える子たち
その本質が仮にあるとしたら
可愛かったり、少しひょうきんだったりする
のではないだろうか……。三浦悦子の人形は。
その可愛い
そして可哀想な感じのシェーマが
人の心を曳き付けるのだろう。
2005/02/17
アミカ
風邪を押して名古屋・アミカに
アミカは高架下にある
月が見える
エスプレッソをご馳走になりながら
インスタレーションのプランを書きつける
ここではどんな工夫をしようかなと
思いを巡らせていると
タンタンの話になった
オーナーの岡田さんは
コレクター
次々とタンタンの週刊誌やらグッズやらを出してきた
すっかりタンタンに曳かれてしまった
まずいぞ。
2005/02/14
銀座交殉社ビル
30年前ここで
カトル・ド・シネマや
コルボ・シネマテークが自主上映を行っていた
おかっぱの長髪でサングラスの人が
いつも観客で来ていた
その人が
灰野敬二だと分かったのは
だいぶ後のこと
ポランスキーの映画
「M」「水の中のナイフ」
ポランスキーの強烈なイメージは
ここで植えつけられた
いま
交詢社はセレブの
セレクトショップになっている
そしてウィンドーにはマネキンをばらばらに
して組み合わせたディスプレー
時代だな……。
2005/02/11
復活
夜想が少しずつ復活基調になってきている。
ドールあと少しで完売する。
雑誌を作りながらいろいろな人と
話をする。
と、いろいろなことが見える。
生きていることとそこに流れている時代との合いには
いろいろむらがあって
疎外されて苛められる時期があったり
多くの人に愛される時期があったり
そんなことを話すと
あ、私もという人が多い。
夜想もきっとそういう流れの粗の部分にあたって
辛い時代があったのだ
そう思うことにしている。
自分が元気な時には
少しでも元気を分けてあげたい。
自分もそうしてもらったから。
コメント(1)
順調なんですね。
俺も早く手伝いに行って実感したいです。
斉藤 : 2005年02月16日 04:31
2005/02/10
キャバレー・ボルテール
浅草にも監視カメラ
地下鉄の入口に
今だに闇市の匂いのする
新仲見世入口の地下通路
そこに……
キャバレーボルテールの
カークが
ソロアルバムで
イギリスの監視カメラをモチーフに
音を作っていたけど
カッコよい。
日本でもそんなカッコよい
アゲインストが
表現できないかな
コメント(1)
ふらっと流されてきましたw
http://www005.upp.so-net.ne.jp/eiji-ina/index2.html
現代写真家、伊奈英次氏のHPです。
watch という作品のシリーズをどうぞ。
ろこどた : 2005年03月30日 15:45
2005/02/08
三原展
三原さんの展覧会のオープニングは大盛況、80人以上の観客。
ヴァンパイア・カフェでの2次会
恋月姫さんと歓談してご機嫌な三原さん。
私の人形は左上に神の光を見ているの
恋月姫さん
劇場の光も神の光は
下手上空から射してくる
それは
脳のなかに微妙なバランスの擦れがあるからかも……
ボクにそんな考えが浮かんだ
2005/02/04
三浦悦子展覧会
セッティングが佳境に入った。
人形が良く見えるように
注意をしながら
3階分のインスタレーションの準備をする
傷を見せる
+それは身体と心の両方の傷のことだが
その行為を前向きにとらえるか
やはり傷は見たくないと
美さに耽るのか
極端に二分化されていくような気がする
2005/01/25
深海に
過ぎてしまった感覚が
どれだけ記憶に
残っているものなのか
それは意識としての記憶
ではなく
何かのおりに
ふっと水面に湧き上がって
くる
澱のようなもの
あの時
地下室の中で
もうこれ以上囚われたら
頭蓋が深海色に
染まってしまうと思った
その感覚は
いま復活しかかっている
夜想の作業のなかでは
記憶にないが
ふと
深海の色を見ると
甦る
そこに行ってはいけない
と
自分で声を出してみる