pickup

rss

    news

  • editor's talk

peyotl.jp

擦過傷

昨年の10月から怒濤のような
イベントの連続波が
ようやく一段落を告げ

これからのことをなにやら考えていると
擦過傷のように傷ついた
この十年来の皮膚感覚を思い出し
瘡蓋をかりかりと触りながら
終いには剥がしてしまうように
細かな傷を掻いてみたりする

ふと仕事の最中に
もの言いのきつさを指摘され
そのまままた沈んでいくような
擦過傷の裡の
漆黒の深海魚になった気分が
甦る

完全に復帰したわけではないのだと
少々、恐ろしい気分にもなる

でも
明日は、晴れだろう。

update2005/07/16

peyotl.jp

戸田ツトム

去年の夜想リターンズに
ゲスト出演してくれた戸田さんと
最近話をすることがあって

心を開いて見るということが
デザインでしょう
あるいはエディトリアルでしょう
と、(ちょっとニュアンスは異るかもしれないけれど……私はそうとらえた)
言われた時に
かなり感覚にショックがあった


ボクは見るより前に現場に
行っているから……と答えながら
エディトリアルをしていない自分が見えてしまった

見る、編集するという
机の上の作業を私はしていない
ものが発生するときの
振動をできるだけリアルに受け止めたいと
発信物の側へ側へ
よっていったのだ

そして私は机に帰ってこない

じゃぁ誰が夜想を編集していたの?
飽きれて戸田さんは聞き返すが
ボクは
とぼけてボク以外の誰か
と答えた

でも
30年ぐらい
間違った方法で失敗を続けていたことは
そんな冗談では消えやしない

update2005/07/15

peyotl.jp

不忍の池の

午前6時
蓮の華が咲き始めた
路上生活者たちは
一瞥することもなく
たんたんと
朝の身繕いをしている

鎌倉源平池の
蓮も咲き始めたのだろうか

ザワザワとする季節が
また帰ってくる予感がする

update2005/07/14

peyotl.jp

澁澤龍彦邸

夜想は澁澤龍彦さんとは縁がなかった
個人的には自分の幻想体質に大きな影響を与えた人なのに

人形を撮影しに
はじめて澁澤龍彦邸を訪れて
私はぼーっと椅子に座ったままで仕事に手がつかなかった
澁澤邸は鎌倉市山ノ内
私も鎌倉市山ノ内に実家をもって育っている
遥かな歳月がたって
私は澁澤邸に居る

澁澤さんが飼っていた兎が亡くなり
その後にプレゼントされた兎グッズがたくさん書斎に並んでいた。

金魚鉢を支える
枠を兎が持っている
可愛いものだった。

update2005/07/11

peyotl.jp

鬼灯

橙色の丸いものをみると
鬼灯を思い出す
子供の頃

鬼灯の笛を作るために
ゆっくりと鬼灯を揉んでいると
ふとした弾みで
鬼灯が割れてしまうことがあり
その余りに動物的な
果肉の匂いに
気持ちが悪くなり
以来
鬼灯はちょっと苦手になった

蜜柑色の球を見ると
その
匂いを思い出す

update2005/07/08

peyotl.jp

質 クオリア


質が問われなくなっているのだろうか
質を上げると
ぐっとインタラクティビティが落ちるのがわかる
文化としての、感覚としての。
質を受け入れるには力がいる。
それは分かるのだがあまりにも
力が低下している
もちろん自分のことを含めて言っている。

update2005/07/05

peyotl.jp

銀座は

ブランド店の工場団地の様になっているが、これで銀座は再生するのだろうか。ドトールすら高級にお洒落になっている。

update2005/06/30