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吉田屋料理店

ペニスの指輪は
ペヨトル・ファイナルの京大西部講堂の日に
吉田屋料理店の吉田さんにいただいた。

あれからずっとボクのお守りになっている。
雨が降るとなぜか
吉田屋料理店の黒塀にかかる
雨の軌跡をおもいだす。

update2004/09/08

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人形の夜に思うことは

机のわきには人形のデッサンがはってある。
人形に出会ったときのリアルな感覚をいつでも思いだせるようにしている。
夜想リターンズ展や人形の撮影を手伝ってくれた日大芸術学部の児玉君のデッサンだ。

写真では伝わらないなにかが
そこにはある。
デッサンを見るたびに人形を抱いたときの感覚が蘇る。

人形のデッサンはいつも
夜で
夢を見ている

update2004/09/07

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幻想の夜が

森島章人さんから夜想の原稿が入稿した。
カードのような手紙に種村季弘が今日亡くなられたと。
不覚にも知らなかった。8月29日。

夜想2号「ベルメール」特集の時に原稿をお願いしたが
かなえられなかった。
しかし自宅兼編集部にお越しいただいて
2時間以上もベルメールについてお話ししてくださった。

澁澤龍彦さんにも原稿は書いていただけなかったが
種村季弘さんも夜想には無縁だった。
若桑みどりさんは書くけれど澁澤さんや種村さんは書かない。
幻想文学には書くけれど夜想には書かない。
それは夜想がそういう雑誌だったからだ。
今はもうそんな差異も分からなくなってしまった。

24年ぶりに人形の特集を組むので
種村季弘さんにまた原稿をお願いしに行った。
新しいyasoは、幻想文学もトレヴィルの領域も範囲になっているからだ。
しかし体調が悪いとのことでまた原稿はいただけなかった。

澁澤龍彦さんも種村季弘さんも書くということで
夜想でご一緒できなかったが
私自身は、その著作で育ってきている。
ぼろぼろになるまでお二人の本を読んだからこそ夜想が生まれたのだ。

幻想というジャンルを夜想は歩んできた。
世紀末に向けて
闇の昏さを雑誌にしてきた。
で、世紀末に到達したとき幻想の夜は
いかにも白々としていた。
夜は……。
嘆いてみても時代は四半世紀を逆戻りし
それこそまさに世紀末の夜であると思われる。

合掌。

update2004/09/06

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ウエブログ

miura.jpg三浦さんから譲ってもらったスタルクの魔法瓶
白か黒かかなり迷ったけれど

届けてもらったときに
三浦明彦さんといろいろ話をした。

マジックを放棄した時期が
ほぼ一緒だったのに驚いた。
あれだけのめり込んでいた三浦さんなのに
飽和になるのは同時なのか?
良く分からないことがたくさんある

あれからのめり込まないようにしていると
それも同じだ。
それからずっと空白の時代があった

三浦さんと話をしていて
突如、ウエブログをやりたくなった。
いつもはじまりは突然おとずれる
メディアをはじめるときはいつも本能だし
瞬間のことだ。
夜想の復刊も勘ではじめた。

ウエブログは三浦明彦さんに管理してもらっている。
何も分からないボクは夜中にメールをして
三浦さんを悩ませているけど
三浦さんは親切に丁寧に
いろいろ教えてくれている。

Macをはじめたころの感覚が蘇る。
ドラクエの初期の頃もそうだった。
どんな夜中に質問しても
誰も嫌がらない。
ほんとはいろいろあるんだろうけど
嫌な素振りを見せない

自分もそうだった。
真夜中に突然起こされて新しいゲームを見に行こうと
連れ出されたことは
一度や二度じゃない。
あの時の連帯は今も生きている。

アートもゲームもメディアも
創成期はそんなメンバーが生き生きと動いていた。

メディアは多様化していて
ボクはi-podにPADにデジカメにPowerBookをもちあるいている。
ここから何かを発してはじめてメディアなのだが
なかなか発信はむずかしい。

以前は
カセットブックだの
ビデオブックだの
DTPだの
メディアが新しくなるとは新しいコンテンツを作り出していた。

それは、そこに人がいたからなのだ。
ソフトにかかわることに労力をいとまない
人たちの熱があったからなのだ。
メディアと付きあっていくには動機がいる
どこかでディレクターや受け止める人の反応が必要なのだ。
情けないといえば情けないが
しかたがない。

しかしこのウエブログかなり
メディアとして可能性をもっているような気がする。
人が生き生きとかかわれる感じがする。

update2004/09/05

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美しすぎる

朝の5時に最後のセッティングに入った。
恋月姫さんの人形が入水する。
声にならないスタッフのどよめきが地下室に拡がった。

オフェーリア……。
オフェーリアも嫉妬する美しさ

死んでいるとも生きているとも分からない
識閾に
人形は漂っている

撮影はそれから2時間も続いた。

update2004/09/04

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撮影がはじまった

砂に埋もれた人形のパーツが
月の光を浴びて
生気をもっていく
こに立って人形を見ていると
時間が身体から消えていく
何十年もいるのか
一瞬のことなのか
自分自身が月の伽藍になって
化石になっているのか
もう何も分からない

人形は眠っていた
いま、ゆっくりと目をあける

update2004/09/02

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やっばり猫街

谷中は猫が多い。
住んでいる人に愛されているので誰もおっとりしている。

谷中の猫に会いたければ
日暮れ時の夕焼けだんだんの上の駐車場にいくと
ほんとうにたくさんの猫に会うことができる。

夜に谷中を
歩いていると闇の中にきらきら光る目が見える。

気がついたら
電信柱に猫町の表示。
ちょっとびっくりした。
時間があるときに猫町美術館
行ってみよう。

update2004/09/02