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月の表面

今日は、月のテクスチャーを作る。前回の、HIGUREの夜想リターンズ展の時もそうだけれど、日大芸術学学部の学生さん達が手伝いに来てくれている。前回よりもたくましくなっている。撮影用のテクスチャーを作ってくれている。大活躍!!
上の階では竹田君がインスタレーションの準備をしている。
G3のPowerBookからジャニス・ジョップリンが流れている。
うっ。ブルースに生きながら葬られてをかけられるとまずいなぁ。泣いちゃうから。I-tuneを覗いたらベスト盤なので入っていなかった。よしよし。
高校三年生の時、福田一郎のパックインミュージックが世界のロック界と僕たちの窓口だった。
図書館のタイムにジャニスが死んだという記事を見て、ホント!?とショックを受けて福田一郎に葉書を書いた。
タイムで死亡記事を読みました。信じられません。追悼に曲をかけてくださいと。
それが生まれてはじめた読まれたリクエストカードだった。
『パール』という遺作のレコードは、予約してあっても田舎にはなかなか入荷しなかった。
毎日、レコード屋さん確かめににかよった。
手にして聞いたとき、最後の曲はカラオケだった。ジャニスは録音する前に死んでしまったのだ。
生きながらブルースに葬られて……。
i-podに入れられたジャニスは、ちょっと哀しい。だからボクのi-podにジャニスは入っていない。
セッティングをしながらボクは、ちょっとうつむいてしまった。
授業をさぼって「ウッドストック」見に行って、ヘリコプターから降りるほんの一瞬のジャニスの姿に感動したことを秘かに思いだしていた。次の日からボクは、黒いスリムのジーンズと Tシャツを着て学校にかようようになった。
その時にはいていたロードナンナーは廃番になり、しばらく履き古しを廻していたがそれも限界になり、今年、リーバイスのレディスのスリムを買った。
ストレッチが入っていて少し楽なそのスリムは、何か今のボクのスタンスを表しているようで、ちょっと恥ずかしくもある。

update2004/09/01

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撮影の背景に

恋月姫さんの人形撮影の背景用に
テクスチャーを作った。
月の柩になカプセルの準備もできたし、
明日からの撮影が楽しみだなぁ。
青山ブックセンターの再生が進み始めたようだ。
六本木店、本店が9月29日に開店する。
パラボリカは本を納品することにした。
頑張れ!! 青山ブックセンター。
もちろん私たちも頑張らないと駄目だ。
夜想復刊2号、ドールは10月15日発売予定。

update2004/08/31

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祭りのあとに

今日は、一日、HIGUREで撮影の準備をしていた。谷中のあたりは、ちょうどお祭りで、HIGUREの小沢さんは、神輿を迎えて柝を打ったり、先棒を担いだりと男前な一日を過ごしていた。ここは諏訪神社の氏子になる。
鯔背な若い衆や職人さんたち、キュートなお嬢さんたちでいっぱいだった諏訪神社には、今日は人影もない。台風も来ているし、無理もないけど……。

ブログは、hpにもましても現在形、しかかりという感じがする。
この感じはぴったりくるところがある。ドキュメントをなりわいとしてきたからだ。

i-podがメディアの枠を崩していくようにブログも何かを変えるかもしれない。

人形の世界も大きく変わっている。
昔の感覚で行くと完成していない状態で人形になる。

頭と感覚が再び、新しい感覚に変化するのを感じる。
また時代が動くんだろうな……。

update2004/08/30

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こんな話からはじまる

夜想の復刊第二号の特集は「ドール」

取材に行ったとき四谷シモンさんは
「どーしてこんなに人形を作る女性が多くなったんだろうね?」
と、話していました。
「うーん。たぶん、彼女たちがマリアだからなんじゃないでしょうか?」
とボクは答えましたが、
そんな言葉ではすまないくらい切実な気持ちがあって
人形を作っている女性の作家がたくさんいます。

それは澁澤達彦さんが土井典さんにベルメールの人形を複製させそれを意気揚々と書斎に飾っていることや
「手に入れたかった女の人が手に入ると次が欲しくなったりするからね」と200本安打を打ったイチローが女の人をモノあつかいする発言をして、まかり通ってしまうことと
どこかで関係しています。

再び現場に立って取材していると
いろいろなことがらに出会います。
そうした体験を夜想に反映していきたい。

update2004/08/29

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胎児の世界 三木成夫1

夏の暑い盛り
蝉時雨が耳を突く
東京芸大のキャンパスを抜けて
保健室に三木成夫さんを訪ねると

話ははずんでギリヤーク尼崎の
少女性などに及んだとき
懐から手製本の薄い冊子をとりだした

肌身離さず
もっていると
それは夢野久作の『ドグラマグラ』
の抜き刷りだった

夢野久作は
胎児の世界と夢の世界の
あいだに「細胞記憶」というかけ橋をわたしたと
三木成夫は語る
古生代の一億年を数日で復習する
胎児の世界
細胞にはすべての記憶が生きている

update2004/08/25

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台風の先触れの雨が、黒塀を塗らしている。
午後4時に吉田屋料理店入った。
吉田さんがタオルを出してくれて、頭を拭いていると
やなぎみわさんもあらわれた。

ドールのインタビュー。
少女の話、人形の話……。

思っていた通り
人形には深い関係がありそうだ。

update2004/08/14