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2009/08/01

手が暴れる

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なぜか手が

暴れる日がある。

コントロールできなくて
ぼん
と爆発する。

何かが割れていく
実感もあって
それにうろたえているのかもしれない。

確かめなくっちゃ。

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2009/07/22

最後の魔法のおかげで

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最後の魔法のおかげで世界はとても綺麗です。
明日がこないからです。(二階堂奥歯)

考えていることは
不在の影響ということ。

不遜な考えだけれど
彼女のもっていた
ボックスの範囲に不在なもの

そんなの関係ないよ。
嗜好だよ
久しぶりにあった天井桟敷の人は
そう言ってくれる。

たしかにそうかもしれない。
でも
不在の仮定から
はじめることもできる。

僕のもっている寺山修司全歌集の
『空には本』のところに
海を知らぬ少女の前に麦藁帽のわれは両手をひろげていたり  (歌集『空には本』所収)
不在の少女。

夏美という架空の少女。
ならば
仮説を胸に宿らせて
しばらく生きるというのも可能だ。

もちろんほんのしばらく
ということだけれど。

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2009/07/21

シュルツ

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少し前から

シュルツのことを気にしていて

グロテスクの可能性を
シュルツに見たら…などと思いを巡らせている。


東大でシンポジュウムがあって出かけたのだが
講師の赤塚さんが
シュルツ画集から女性の足にかしづく男の絵をたくさん抽出して
スライドで流したら

ここでこんな絵をどんどん流して大丈夫かとどきどきしましたという
沼野さんの発言や
ヌードモデルを使って描いたんだから
裸の足が描かれているという視点もあってもいいじゃないのか的な
加藤女史の発言もあって
呆れて
出てしまった。

加藤さんはシュルツを描いた映画の中に
ちょっとエロティックな女性がでていたのを
シュルツに合わないと言っていた。

今の視点で
セクハラ的表現であっても
それはシュルツの世界なんだから…
シュルツは充分にエロティックで変態でグロテスクで…
でも
それが今の地点で
成立できるギリギリの位置で
いや逆にその位置だからこそ光彩を放っているということが
重要な現代からの視点じゃないだろうか…。

フェミニズムもいいけれど
潔癖症的なのはどうもなぁ。
それが現代に繋がっているからまずいというのは
いいけど
作品自体をうんぬんするのはどうかな。
見方がかなり歪んでいる。
芸術を見る見方として。

さて
そのあたりがこれからの仕事になるんだろうな…。

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2009/07/17

八本脚の蝶 二階堂奥歯

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少女期は
実際には少し遅れてやってくる
14歳の少女は27歳に姿を顕す


世紀末が00年を越えて
10年代まで続くように

意識は十年遅れて少女を識る。

77年生まれの二階堂奥歯は
01年頃から少女期を迎えただろう。

八本脚の蝶はその6月にはじまった。
そしてその筆致は、主のいないいまもネット上に残されている。

死者に対して常に遅れるのがまぬけな生者たち。
もう何度、何年そうした阿呆を生きてきたのか。私は。

00年代、『夜想』がとっくに前世紀を過ぎて
休止していた。二階堂奥歯は東雅夫の『幻想文学』を見て育ち、国書刊行会の編集者となった。

少女期には過酷な00年代、わずかな盛期しかもたない
少女たちの
最近は滅びる前に断ってしまう傾向のあるそのことに
幻想を司る一部の雄たちはもう少しナイーブであれと
自戒を含めて思うのだ。

さて。


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2009/07/15

表参道

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ゆくあてもなく
独り彷徨うなんて

そんな暇があるのかと自分にも呆れるが

ぼおっと竹下通りから、神宮前を通って、表参道の裏道を歩いてみる。
だいぶ店舗がなくなったりもしているが

紀伊國屋のビルが建て直ったが
デザインも導線も悪そうなビルでがっかりして

隣の隣のビルにフラリと入る。
閉店間際にスィーツをいただいて

この2ヶ月のBABY,THE STARS SHINE BRIGHTとの甘い
日々を思いだしたりする。

文字通りスィーツを食べ尽くした
2ヶ月だった。

スィーツのレベルも信じられないくらい上がり
そして快楽度を増した。

これからしたいのは
自転車でイナムラショウゾウに行って、一個買い。
芸大まで走って食堂で楽しむという
一手かな。

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2009/07/14

野田秀樹 東京芸術劇場芸術監督就任

顔のない人々の、根拠も確信もない“気分”が、多数ゆえに正論として横行し、尊重されるべき現場の創造性を奪っている――。

インターネットでの風評についてだろうが…野田秀樹が東京芸術劇場の芸術監督就任にあたって、A4の紙一枚にわたる長いネット批判を繰り広げている。それが就任の挨拶だ。

たしかにネット上の余り当たっていない風評がどんどん拡がって評価が決まってしまうという現状はあるが、ここまで執拗に言うのは何かあったのかと思う。しかし正論なので、ぜひ、頑張って欲しいと思う。

感慨深いのは、野田秀樹が『夢の遊眠社』を率いていた頃に、朝日ジャーナルに一人の批評家よりも一人のミーハーをと宣言したことがあって、とても印象深かった。野田秀樹の言動の効果は大で、朝日新聞の扇田昭彦をはじめ、ジャーナリズムが批評を行わず、褒め褒めの感想だけを載せるようになった。野田秀樹の演劇に対する批評ってほとんどないんじゃないかと思うほど、野田秀樹は評論されていない。その流れが85年以降の日本の演劇を芸術ではなくしてしまったとすら私は思っている。

野田秀樹は今になって顔のある、意見が必要だと言っている。からかうわけじゃないけど、歳とって芸術監督になって大人な発言しても遅いんじゃないだろうか…。若い時に言って欲しかったなぁ。あるいは、若い時には顔のない観客が良かったけど、それは間違いだったと言えば、議論が起きて面白いと思う。野田秀樹が高いところからもの言っちゃ駄目だなぁ。

でもプログラムはなかなかのスタート。プロペラという水車小屋を改造した男だけのシェークスピア劇団を招聘した。『ベニスの商人』は、刺激的で考えさせられる、エッジの立った作品だ。

皮肉じゃなくて頑張って欲しい。東京都の箱物行政は、ほんとに箱運営でしかなかったから。ソフトに力を入れる箱にぜひなって欲しい。

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2009/06/17

夜毎 妖精が

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妖精が、夜毎、舞い降りる

嶽本野ばらの部屋。

タロットは逆しまに
文字を読む。


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2009/06/16

『人形記』 佐々木幹郎

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太田省吾の家で佐々木幹郎さんと

議論していたのは、荒木陽子さんの死に対する荒木経惟さんの創作姿勢についてだったと思う。
けっこう激しかったように思うけれど
会って、あん時はすみませんでした…と言うと
覚えてないなぁ、酔ってたしと優しく佐々木幹郎さんは言うのでした。

陽子さんの亡くなったのは、1990年だから
もう20年前のことになるのか…。
太田省吾が湘南台文化センターの芸術監督についたのも1990年で
そして僕は太田省吾の元でディレクターをしていた。
その関係で佐々木幹郎さんとも会ったような気がする。

佐々木幹郎さんは演劇もよく見られていて
状況劇場の四谷シモンやアートシアターの土方巽の踊りを観ている。
僕はそのあたりは鎌倉の高校生で
知識すらなかったと思う。
僕は東京に出てすぐ寺山修司だから
状況劇場や黒色テントを見るのは少し後のことになる。

控室でのお話はとても楽しかった。
文化圏の擦れのすり合わせという感じかな…。
人形に関しても、今の僕と佐々木幹郎さんとで少し見るものがずれている。
そこを話すのがとても嬉しい。

さて『人形記』
ここ何年か人形とかなり濃密につきあってきたけれど
一番、切実に思っていたのは、人形を語る言葉が、狭くなって
限られてきてしまっていること。
作家のいう言葉は時に、こう見られたいという願望であったりする。
役者の芸談と一緒で、聞いた膨らみからちょっとスラッシュをかけた方がよい時もある。言葉はますます削がれていく。

佐々木幹郎さんは、『人形記』で少し貧しくなっている人形に関する言葉を拡げている。詩人の言葉で、ドキュメンタリストの言葉で、そして驚きを素直に表現する、子供のような感覚で。

正直なドキュメントだ。
まず自分の近くにあった宇野千代の文学、そこに書かれた天狗屋久吉から入って行く。そして18回にわたる人形に関する取材を続けながら、人形の現場に近づいていく。この正直さがたまらない。
作る人の言葉を丁寧紡ぎながら、それを紙面に展開していく。そしてラストの三行に佐々木幹郎の言葉が出てくる。とても含みのある三行。

三行の向こうにある佐々木幹郎の思い、視線を想像しながら読む。
背後にある言葉は、別に隠そうしているわけではないので、じっとしていると聞えてくる。

対談ではその三行の向こうにある佐々木さんの言葉を
聞いた。
ストレートに話していただいたので
話はほんとうに面白く
興味深かった。
この言葉を
僕は現場で、また織りなおしていく。
自分たちの言葉として。
佐々木さんの人形に愛ある態度
(だって美術より上だと明言している。
人形や人形作家について記述された言葉。詩の言葉。
大切にしたい。大切にしてまた織物として使わせていただきたい。

まだまた話したいことはあったけれど
今夜はここまでという感じだった。


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2009/06/15

タロットスタイル

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夜想創刊号にちなんで
ピンクの紙にブルーのインク。


ホワイト・シャイニン・デライト


という、満月の光を浴びて摘まれたお茶の葉を
お茶会で入れた。

お客さんの前で入れるのは初めてなので
少々緊張したけれど
巧くいっただろうか。

僕の入れ方は独自に編みだしたスタイル。
葉の状態は違うのにいつも3分というのはおかしい。
葉の具合を自分で判断して、入れ方を決める。

お茶会でいろいろお話しをする。
お話は得意ではないのだけれど…
惹いてくれる人もいて
(惹かれたらそうするというのが生きてきた身上なので…)

夜想の復刊は
実は丸井の前でロリータさんのたくさん歩いていくのを
見たことに始る。

パラボリカではその頃、嶽本野ばら+三原ミツカズのタロット連載のデザインをしていて
気づかない自分がちょっとおかしいのだけれど
追いつめられていた当時としては
仕方がないかもしれない。

いま
BABY,THE STARS SHINE BRIGHT

嶽本野ばらの
展覧会を開催して
さらに嶽本野ばらのタロットを出版できるのは
一つの僥倖かもしれない。

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会期中会場特価2000円(会期が終わって残っていたら2500円で書店に)


いろいろまたはじまるかもしれない。
惹いてくれた人に
感謝。

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2009/06/13

嶽本野ばら

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BABY,THE STARS SHINE BRIGHT&嶽本野ばら展のオープニング。

嶽本野ばらはふらっと夜にあらわれて
それからじっくりセッティングをはじめた。

長いことアーティストのセッテイングには立ち合っているけれど
こんな集中している人ははじめて。

しかも独特の感覚によって
場所を決めていくので手伝うにも分らない。
こんなに分らない独特性をもっている作家は珍しい。

朝まで
セッティングをし続けて
いつの間にか
野ばらの部屋、
野ばらの感覚
野ばらの匂いが充満した部屋ができあがった。

このフォーカスのあて方の個性は
何だろう

毎日
部屋に入って
考えてみよう。

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2009/06/08

カステラ

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カステラは

長方形ではなく丸かったらしい。
復元されたカステラは、黒糖の味。

昨日は
鶯谷から上野桜木にあがって
東京芸大に歩く
芸大のテラスでお茶をする頃には
日がかっと照らしてくる。

千駄木におりて湯島を横切り…
天使の到来を思い
喧騒の都心にむかう

ピグマリオンのそばの森で
カカオ色の一欠片を口にしながら
少女に抱かれる人形の話をする。

あなたは抱かないの?
と、聞いてみる。
僕は、抱いてきたけれど
心は…

シモーヌの腰は
男の腰、凸凹に合わさっている。

和人形は
少女の膝に似合っている。
そんなことを教わったのはもう四半世紀も前。

人の風景をもっている
人形たちの似姿を
私にプレゼントしてと…
それは私の指標になるから。
引き受けた僕はその時まで生きているのだろうか。
何一つ約束を果たせないまま、ここにいるのに。


日が暮れる頃
資生堂パーラーで薔薇のケーキを見て
少し途方にくれる。
綺麗だ。どんな味なのだろうか。

明日のことなど
何も考えず
柱一本、柱二本、柱三本…
そうしては消えてきた僕の身体。

またもう一本からたてはじめる。
柱四本。
そして何かが建てられるまで
やり直した僕は
走れるのだろうか


あなた
私に
勇気を下さい。

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2009/06/05

お茶会

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嶽本のばら+BABY,THE STARS SHINE BRIGHTの展覧会でも
お茶会は

催されるけれど

うちのお茶会は
服を売るためでも雑誌の企画でもない。
純粋なお茶会。

二人組みで来ている人もいる。
友だち…親子…。
そして着ている服のことから、連れてきているぬいぐるみや人形のことから
お話をはじめて
楽しんで行ってくれる。

不思議な風景を見て
プロモーションや商売でない何か
そんなものをたくさん作っていきたいなぁと
単純に思った。

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2009/05/31

服はメディア

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次回は

BABY,THE STARS SHINE BRIGHT+野ばら

小説家としての野ばら
メディア・セッターとしての野ばらが
浮き彫りにできたらなぁと思う。

思うのだが
服はメディアなのではないかと
一般的な意味ではなく
雑誌が昔果たしてきた役割のようなメディア的普及力をもっている。

もちろん
そうではない服もある。

夜想ももう一度
そんな波及力を持ちたいものだと思う。

意志とか
意図とか
動機とか
必要なものはたくさんある。


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2009/05/30

最悪なNHKの取材

カワイイTVの取材、最悪のクルーに最悪のプロデューサーだった。

あらかじめの打ち合わせで
夜想が何でBABY,THE STARS SHINE BRIGHTと澤田知子さんと組んで展覧会をしているかの主旨を説明してたが
まぁ、聞いちゃぁいなかった。
というのは、結局、BABY,THE STARS SHINE BRIGHTの方だけの取材になり
展覧会主旨は無視
場所のクレジットもしない
という感じで、BABY,THE STARS SHINE BRIGHTと夜想主催のお茶会に集まってくるロリータさんたちの映像を欲しいということになった。
お茶会はBABY,THE STARS SHINE BRIGHTの服のプロモーションではなく
ロリータさんの純粋なお茶会
もちろんBABY,THE STARS SHINE BRIGHTの服を着ていなくてもOK。

お茶会は展覧会がクローズしてから行う。
なのにクローズの1時間前からどかどかとクルーは入り込み
お茶会の会場はこっちですかね…と機材を持ち込み
セットをしはじめ
なおかつ何だか知らない服をトルソーに着せて会場の端っこにどん、どんと置いていった。

澤田知子さんはBABY,THE STARS SHINE BRIGHTの服を着て作品を作られた。
その意図とBABY,THE STARS SHINE BRIGHTの服そのものとは微妙にスタンスが異る。
うちでの展覧意図も微妙に違う。
なので服と作品が被らないようにして展示をしている。
そんななかに展覧会会期時間中に他のブランドの服を置き去るという暴挙。

しかもクルーは笑いながら
面白いっすねと軽口を叩きながらの作業。

まだ会期時間中です!!
取材の意図が…という以前の態度の問題。
昔のボイスや三上晴子の取材の失礼を思い出しちゃった。

でとりあえず撤退してもらって
お茶会も終わる頃に、会場での取材を許可すると
何をやったかというと
他の、どこのブランドだか分らない服を二着もってきて
お茶会のお客さんにどっちがカワイイか投票させるというものだった。
しかもBABY,THE STARS SHINE BRIGHTのチーフデザイナーにコメントさせるという…。
もっとまずいのは
もってきた服は完成品ではなく襟もついていない仮の状態のものだった。

BABY,THE STARS SHINE BRIGHTの20年のビンテージが満載されている会場で
なんてことをするんだ!!

カワイイのカの字も、ロリータの何かも、ゴスの姿勢も
分ろうともしないしまったく分っていない君たち、ほんと最悪。
世間に若干白い目で見られながら、カワイイを握りしめているロリータたちの気持ちを踏みにじる乱暴さ。
このまっちょな感じはほんといやだなぁ。
しかもマッチョなやり方に加担しているのが、このプロデューサー羽田まどか という女性だということだ。

ここまで書くのは
NHKだからだ。いつもメディアで反撃できない相手に一方的にイメージを出してきているからだ。
人はいろいろな事情がある。
ビジネスをしていたり、メディアで生きていかなくてはならなかったりするから
反撃できないのだ。それを良いことに…。うちは関係ないものね。小さいけどメディアで反撃する。


展覧会の意図は
最近のカルチャーは、経済の都合によって劣化コピーされ内容が見えなくなる傾向があるのに
そのことを評したり、論したりする人たちも、内容を取材したり見たりしないでその劣化コピーをそのものと思い評していく。
そうしているちにカルチャーとして定着したり、次の面白いものを生む力があったものがくだらないものに変わってしまう流れに
棹さしたかったということだ。
棹させなくても僕はちゃんと見たいという欲望がありそれをやろうとしているということだ。
その意図は羽田にも説明した。
でもちゃらんと無視して、暴挙に走ったという分けだ。
まさにNHKはは劣化コピーの権化だし、闘う相手は君だ!!ということがはっきりした。

問題なのは
私たちは商売じゃないですからといいつつ
バラエティ番組のようなやらせの仕込みをしたということだ。
もっともピュアに成立したお茶会の何かを見ずに、そこに嘘の、自分たちの企画を持ち込んで嘘のカワイイを演出したことだ。
BABY,THE STARS SHINE BRIGHTは20年の実績がある。
それをカワイイと思って来ている子たちに自分たちの仮説のカワイイを押し付け、褒めさせる嘘。
テレビカメラの前で否定をするような下品をロリータが持ち合わせていないのにつけ込んで
カワイイ
を言わせるシュチュエーションを作っている。
とにかく最低。
商売じゃないなら報道でも何でも良いから事実をドキュメントすべきだ。
それを見せようとしている場所で、まったく反対のチープな嘘を演じさせるNHK。
うーん。夜想も軽く見られたもんだね。
許さないよ!!

ゴス&(と)ロリを合せてパックにして置けば
それだけ読者が拡がるという巧みな雑誌の戦略からはじまっている。
ゴスとロリを合わせるのは。
それは良くある手法だ。たとえば創作人形とカスタムドールを合せたイメージを雑誌で作り出せば、読者の裾野が拡がる。
ある一つだけに特化させないで
次々劣化コピーのブランド(人形も服も)を発生させるように助長すれば裾野は拡がる。
そうやって生きのびるメディアが有り
そのメディアにのれば生きていけるブランドがあるという相互補助のシステムが劣化コピーとクリエイティブの劣化を呼ぶのだ。
最後には、作る側も組み合わせのパッチワークになる。

そしてそれを社会現象としてとりあげて
利用するメディアが出てくる。
横浜美術館とかNHKとか。
ここまでくると一般人が理解するイメージは、横浜美術館のゴスとかNHKのカワイイとかになってしまう。
それほど普通の人は馬鹿じゃないという信頼も僕はあるけれど
でもいわゆるメジャーのイメージは強い。
横浜美術館やNHKのビジネスは見えづらく公共っぽく見えるから
最終劣化ビジネスの駄目さはダイレクトには入ってこない。だから最悪だ。

このジャンル勉強不足で…
などと僕が怒りまくったあとに
言い訳していたけど
僕もほんの最近です!
そして勉強の問題じゃなくて人の仕事をレスペクトする姿勢で見るということと人にきちんと向うという
普通のことができていないことが問題なんです。
そこを分れよと思います。勉強不足で誤魔化してはいけないです。あなたたたちは人間としてまちがってますよ。
すくなくともクリエイティブをしている人たちに対する。
失礼だって言っているのは、僕にじゃないですよ。
BABY,THE STARS SHINE BRIGHTの人たちと
その服が好きなロリータさんたちにですよ。
僕に謝ってること自体が
もぅ…って感じですね。

以上。

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2009/05/25

かわいい

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かわいい

ということはどんなこと?
とか思っている。

かわいいの先にあるものは?

一歩ずつ未来へ
 一歩だけ未来へ
変わらない私
 少し変わる私

未来と妄想
 でも現実も入り込んでくる。認識もしている。でも次の瞬間

あっ。
 といって翔ぶ。転換。

そうか笙野頼子は乙女なんだなぁ。

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2009/05/25

ロリータ

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かわいい大使に任命された青木美沙子ちゃん

BABY,THE STARS SHINE BRIGHT+澤田知子展のオープニングに来てくれた。
ネットではけっこう正確に書かれているけど
新聞とかテレビではゴスロリとして…と報道されている。

青木美沙子ちゃんはゴスロリのファッションではない。
ロリータ。
かわいい と言っているのだから…。

『ケラ』の読者モデルをしていたからしかたがないけど
ゴスとロリータの違いは
ちゃんと見て欲しいな。
そして区別することでカルチャーとして両方とも定着することができるようになる。

ロリータを書いている小説を読んでいる。
笙野頼子『萌神分魂譜』。これが良いんだなぁ。
分魂というあたり
ロリータの特性を見事に透かしている。

毎日、出入りするロリータさんたちを見たり
話をしたりしながら
『萌神分魂譜』を読む日々。


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2009/05/22

ロリータ、ゴス…

ゴスロリという言葉
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多分、概念はないんだろう。
雑誌が、路上から始った流行二つを、両極端だからつなげたような気がする。

もちろん流行が何期が過ぎれば
原点の分らなくなる/分らなくする国だから
ゴスとロリをくっつけたイメージの服もでるだろうし、
それをカッコよいと思って着る人たちもでてくるだろう。

でも
ゴスとロリはずいぶん違う。

身体レベルだと分りやすかも。
ロリータでタトゥーをしている人はほとんどいないと思う。
身体のあり方とか、生き方はだいぶ異っている。

違いは、見ていくと、感じていくと、分ってくると面白い。
一緒にして劣化コピーの流れにのせる人たちは
イメージで商売しようとしている人たちだ。
美術館の企画を含めてね。
雑誌も…。

目くじらをたてることはないけれど
差異は、ディテールの大事な要素。
だからこれからもそこを見ていきたい。

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2009/05/20

マスキング・テープ

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マスキング・テープが

流行になっているけど
自分の好きなものがこんなに流行るのはちょっとびっくり。

そうは言っても
好きなのは、今、デザインされて売られているカモイとか倉敷意匠の水玉のとかではなくて
(倉敷意匠は大好きだけど…
普通には売られていない
目的別の工業用のマスキングテープ。

用途によって色や紙の質がいろいろに別れている。

日東電工の№727のピンクとブルーが好きで愛用。
あとは、カモイ№220の黒と赤。

でもそのうちピンクが廃番になってしまった。
ショック!!

最近、書籍に使う紙もかなりの頻度で廃番になっていく。
うう。
まいったな。


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2009/05/20

あんぱんまんぱん ではなく

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あんぱんまん

という名前で売っている
浅草『あんです』のアンパンマン。

ふにゃっとしていて美味しい。
メロンパンとあんパンの組み合わせ。

目が干しぶどう。
これ病み付きになってしまう。

すぐに売り切れるので
朝の6時半くらいに毎日、覗いている。

店は8時からなんだけど
焼き上がっているものは売ってくれる。
アンパンマンが朝に焼かれることはまれないのでなかなか食べることができない。

昼にもう一度いくともう売り切れていたりする。
ああ。

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2009/05/17

オリーブの実

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雷門のパラボリカと

浅草橋のパラボリカ・ビスの間を
日に、何度か往復する。
自転車で。

オリーブの実がなっている!
実をつけるのは一本では難しいのに、すごいな。
と、思って急停車。

シュロという雑貨などを自作している
そして出版もやっている会社だった。
いろいろなものを売っている。
一つ買うと、全部買っていまいそうに好きなものだらけなので
我慢して毎日、見るだけに通っていた。

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でも
ついに買っちゃった。
今度は、毎日、買うために通っている。

左衛門橋通りという
他にもいろいろ素敵な店のある通りにある。


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